換気能力の低下・においがこもるなど、換気扇の掃除を怠るとさまざまな問題が発生します。さらに、シックハウス症候群といった健康被害も引き起こす心配があるので、定期的に掃除をしたいところ。
しかし、換気扇をどうやって外したらいいかわからない、と悩む方は多く見られます。この記事では、キッチン・浴室・トイレの換気扇の外し方ならびに掃除方法をご紹介します。
換気扇が外せない原因と対応
換気扇を外せない原因はさまざまあります。こちらでは、キッチン・浴室・トイレの換気扇で外れない原因と対応について解説します。
キッチンの場合
キッチンの換気扇が外せない主な原因は以下の通りです。
- ネジ部のサビ付き
- 接合部に固着した油
- ほこりが混ざった油汚れ
キッチンの換気扇が外せない多くの原因は、油が接着剤のように固まっていること。油は温度が低いと固まる性質なので、ドライヤーの熱風で油が柔らかくなりファン(換気扇)を外せる可能性があります。
方法としては、ファンにドライヤーを3分ほどあてます。これでも外せない場合は3分追加してドライヤーの熱風をあててください。ドライヤー後のファンは高温のため素手で触ると火傷の恐れがあるので、必ずゴム手袋などをはめてから触るようにしましょう。
サビが原因の場合は潤滑油がおすすめ。サビついた部分に潤滑油を少し吹きかけ、30〜1時間ほど放置します。1度にたくさんの潤滑油を吹きかけると、モーターに悪影響を与えることがあるので、「少ないかな」と思うぐらいの量を出しましょう。また、使用後は潤滑油を拭き取ることを忘れずに。そのままではファンが緩みやすくなる恐れがあるため、しっかり拭き取りましょう。
浴室の場合
浴室の換気扇の場合、換気扇カバーを外せないタイプもあります。カバー全体を引っ張ってみても動かないものについては、換気扇を外せません。このとき、無理に外そうとすると故障の原因にもなるので注意が必要です。
トイレの場合
浴室同様、トイレにも換気扇を外せないタイプがあります。こちらも無理に外そうとすると、故障や破損の原因になるので注意しましょう。
トイレの換気扇の掃除を怠ると、空気の吸い込みが悪くなったり湿気がこもったりします。換気機能も落ちてしまうので、定期的な掃除が望ましいでしょう。
自分で掃除することが難しい場合、ハウスクリーニングに依頼するのもおすすめ。プロなら、さまざまな換気扇のタイプの掃除に携わっているので、知識と経験が豊富です。自分では届かないところまで丁寧に掃除してくれるでしょう。
換気扇の外し方
キッチン・浴室・トイレの換気扇を外す前に、電源とブレーカーを切りましょう。換気扇の下に新聞紙や不要な大きめのタオルなどを敷き、コンロや床がほこりまみれになるのを防ぎます。
キッチンの換気扇を外す方法
キッチンの換気扇は主に、プロペラ式ファン・シロッコファンの2種類があります。
プロペラ式ファンは扇風機のような昔からあるシンプルなファンで、比較的、簡単に取り外せます。
一方でシロッコファンは、レンジフードなどで使用される細長い羽根が筒状に取り付けられているファンです。プロペラ式ファンとは違い、複雑な構造をしているため取り外し・取り付けに手間がかかることも。
それぞれの外し方について、順にご紹介します。
プロペラ式ファンの外し方
- フィルターを外す
- 手でプロペラを抑えながら、中心にある丸いスピンナーを「緩む」方向に回す
- スピンナーが外れたら、プロペラの中央部を持ち手前に引っ張って外す
- パネルを手前に引き外す
- パネル下にある油だまりを外す
スピンナーを外した本体は、軸棒が飛び出ている状態です。軸棒はプロペラを取り外しやすくするため潤滑油が塗ってあります。潤滑油をきれいに拭き取ると、取り外しが難しくなる場合があるので、定期的にグリース(半固体状潤滑剤)を塗って油切れを防ぎましょう。
シロッコファンの外し方
- フィルターとカバーを外す
- ファンの周りにあるカバーを外す
- ファンの中心にあるビスを外す(つまみをひねる・ドライバーを使用)
- シロッコファンを取り出す
シロッコファンを取り出す際、滑って落とさないように気をつけましょう。ファンは油や汚れが溜まっているので、滑りやすい状態です。うっかり落として破損にならないよう、手で支えながら慎重に取り出してください。
浴室の換気扇を外す方法
- 換気扇のカバーを下に引っ張る
- カバーがV字型の針金で固定されている場合は、針金も外す
- ベルマウスと呼ばれる円形のネジを外す
- 中央のスピンナーを回してシロッコファンを取り出す
浴室乾燥機タイプの換気扇はカバーを取り外せないことが多く、エアコンのような内部フィルターが設置されています。そのため、フィルターを引き出しての掃除となります。
トイレの換気扇を外す方法
- 換気扇のカバーを外す
- カバーがV字型の針金で固定されている場合は、針金も外す
- 内部のカバーを取り出す(ネジで固定されている場合はネジを外してから)
- シロッコファンを取り出す
トイレの換気扇を外す際、便座・便ふたに乗らないよう気をつけましょう。重さに耐えられず、破損する恐れがあります。脚立や踏み台などを使いながら換気扇を取り外してください。
換気扇の掃除方法
換気扇を外したら、いよいよ掃除です。ここでは場所別の換気扇の掃除方法をご紹介します。
換気扇の詳しい掃除方法については、以下の記事もご覧ください。
キッチンの換気扇の掃除
油汚れは酸性になるので、重曹やセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性洗剤の使用がおすすめです。アルカリ性洗剤を溶かしたお湯(40〜50℃前後)にファンなどのパーツをつけ置きします。しつこい油汚れは簡単に落ちないので、1〜2時間ほどつけておきましょう。
つけ置きしたあとは洗い残しがないよう、しっかり水ですすぎます。乾いたタオルや雑巾で水気を拭き取り、換気扇を取り付けます。
浴室の換気扇の掃除
浴室の換気扇の汚れのほとんどは、ほこりが原因です。中性洗剤ではなく、水洗いで簡単に落とせます。パーツの掃除後、水気を拭き取ってからアルコール水を吹きかけると換気扇のカビ予防になります。
乾燥機能タイプの換気扇の場合は内部フィルターを取り出し、フィルターについたほこりを掃除機で吸い取りましょう。しつこい汚れがあれば、固形石鹸を使い捨ての歯ブラシなどにつけて、ゴシゴシ擦り汚れを落とします。そのあと、水ですすぎフィルターを乾かしてからアルコール水でカビを予防します。
トイレの換気扇の掃除
換気扇カバーや換気扇の内部に付着したほこりを掃除機で吸い取りましょう。吸い取りきれないほこりは、雑巾やタオルで拭き取ります。しつこい汚れがある場合、ブラシで擦ると簡単に落とせます。
ファンは乾いた雑巾→濡らした雑巾の順で拭き取り、水洗いしましょう。濡れた雑巾を使うとほこりが拭き取りづらくなるため、最初は乾いた雑巾で掃除するのがおすすめです。細かい箇所に付着した汚れは、歯ブラシなど細いブラシを使うときれいに掃除できます。
換気扇が外せないときの掃除方法
換気扇が外せないタイプを掃除する際は、掃除機のヘッドを外して穴を埋めるようにストローを差し込み、ストローの先端を斜めにカットします。ストローの先端をカバーにあてて、掃除機を使うことで換気扇のなかにあるほこりも吸い取ることができます。
換気扇が外せない場合はプロにお願いするのがおすすめ
油汚れ具合によっては、自分で換気扇を取り外しできないことがあります。無理にパーツを外して破損する恐れもあるので、難しい場合はハウスクリーニングの依頼を検討しましょう。
小田急くらしサポートでは、専門技術を持つスタッフが専用の洗剤・機材を使い、ご家庭の換気扇をクリーニングいたします。ご自分では掃除できない箇所についても、しっかり対応しますので安心してお任せください。
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