
蜂の巣駆除の完全ガイド!費用相場から業者選びまで徹底解説

「敷地内に蜂の巣を見つけたのだけれど、どうしたらいいのかわからない…」
蜂の巣は、放っておくと家族や近所の方が刺される危険性があるので、早めに取り去りたいですよね。種類によっては命に関わることもあるので、慎重になる方も少なくありません。
しかし蜂の巣の駆除は、蜂の特性を理解し、正しい方法で行えば、危険性を最小限におさえて対処できます。
この記事では、蜂の種類から安全な駆除方法、業者に依頼する際の費用の相場まで、分かりやすく紹介します。今すぐ確認して、早めの対策を始めてくださいね。
目次
蜂の種類と巣の見分け方

蜂の巣を発見したとき、まず重要なのは何の蜂かを見極めることです。
日本で一般的に見られる蜂は、スズメバチ、ミツバチ、アシナガバチの3種類です。それぞれ特徴や危険度などを解説します。
主な蜂の特徴
生活圏に巣を作ることが多い主な蜂は、スズメバチ・ミツバチ・アシナガバチの3種類。特徴や攻撃性は、以下のとおりです。
スズメバチ | ミツバチ | アシナガバチ | |
体長 | 2~4cm | 1~1.5cm | 2cm前後 |
体の色 | 黒と黄色の縞模様 | 茶色がかった色 | 黒と黄色 |
性質 | 極めて攻撃的 | 比較的温厚 | やや攻撃的 |
危険度症状 | ★★★重症(死に至ることも) | ★☆☆通常は軽症 | ★★☆中程度の症状 |
中でも注意が必要なのが「スズメバチ」。攻撃性が強く、刺された場合の危険性も高いため、見かけたらすぐに安全な場所に避難し、なるべく早く巣の駆除をすることが大切です。
巣の特徴と場所
蜂の巣は、以下のように種類によって形状や好んで作る場所が異なります。
巣の特徴 | スズメバチ | ミツバチ | アシナガバチ |
色 | 茶色や白色、灰色などマーブル模様 | 黄色 | 灰褐色 |
形 | 球状 | 六角形の巣穴で板状 | 六角形の穴がむき出し逆さまにしたお椀型 |
大きさ | 完成形は直径30cm以上になることも | 1辺が15cm以上になることも | ~10cm程度 |
場所 | ・木の枝や内部・軒下・地中など | ・床下・屋根裏・壁のスキマ・木の内部など | ・軒下・室外機・木の枝など |
蜂が最も活発になる時期は夏。巣を大きく作り上げ、秋ごろには最大の大きさになることが多い傾向にあります。春に巣作りを開始するので、巣を見つけたら早めに駆除をしてくださいね。
蜂の巣駆除のタイミング

蜂の巣の駆除は、適切なタイミングを選ぶことで、より安全かつ効果的に行うことができます。季節や時間帯によって蜂の活動量が異なるため、駆除に向いているタイミングを把握しておくとよいでしょう。
最適な駆除時期
蜂は夏から秋にかけて活発になるため、春先の巣が小さいうちの対応が、最も安全で効果的です。
時間帯による違い
- 早朝(5-7時):蜂の活動が最も鈍い
- 日中(10-15時):最も活発で危険
- 夕方(17-19時):活動が徐々に低下
- 夜間:ほとんど活動しない
蜂の巣駆除に適した時間帯は、活動が鈍る夜間もしくは早朝です。
また、蜂は夏から秋にかけて活動が活発になり攻撃的になります。巣を作り始める春先に対処すれば駆除の負担も小さいでしょう。
緊急性の判断基準
蜂の巣を発見した際に気をつけたいのが、巣の大きさと場所です。人の往来が多い場所にある場合や、巣が急速に大きくなっている場合は、早急な対応が必要です。
- 玄関や窓の近くに巣がある
- 子供やペットが近づく可能性がある
- 巣のサイズがこぶし大以上
- 出入りする蜂の数が多い
- アレルギー体質の方が近くにいる
蜂が活発な時期は、巣の成長も早く被害が大きくなる可能性が高まります。対処の判断が難しい時は、専門家に相談してみてくださいね。
自己駆除の方法と注意点

自己駆除は適切な知識と装備があれば可能ですが、重大な危険を伴う作業です。特にスズメバチの場合、命に関わる可能性もあるため慎重に判断してください。
巣の大きさが小さく駆除しやすい場所にあり、自己駆除を検討されている方に向けて、必要な準備と手順を詳しく解説します。
必要な道具と防護具
ご自身で蜂の巣を駆除する際は、事前準備が大切です。必ず以下のものを用意して対応してください。
- 蜂専用の防護服(顔面から首まで完全カバーできるもの)
- 蜂用殺虫剤(速効性のあるもの)
- 作業用手袋(厚手のもの)
- ゴーグルまたは保護メガネ
- 懐中電灯(夜間作業用)
- 巣の除去用具(ヘラ、袋など)
蜂に刺されるリスクを最小限にするためのグッズです。短時間で処理できるよう、殺虫剤の量や効果についても意識しておくとよいでしょう。
駆除手順
自己駆除を行う際は、蜂の活動が少ない夜間や早朝がおすすめ。手順は、以下のとおりです。
- 必要な準備を行う
- 少し離れた場所から殺虫剤を噴射する
- 巣に近づいて入口から内部に噴射する
- 巣に袋をかぶせ、棒などを使い巣を落とす
- 袋に殺虫剤を噴射してしっかりと閉じる
- 蜂が戻ってこないように周囲広めに殺虫剤を噴射する
殺虫剤を噴射すると大量の蜂が興奮して飛び出してくるため、巣を落とす際は、遠い場所から作業ができるよう長めの棒を使ってください。
また、駆除後は蜂が戻ってくる可能性があるので、1週間ほどは巣があった周囲に殺虫剤を噴射してくださいね。
安全対策と応急処置
作業は必ず2人以上で行い、事前に避難できる場所を確保しておきましょう。また、作業時には携帯電話を携行し、近隣の救急病院の連絡先も確認しておくのがおすすめです。
蜂は興奮すると仲間が増えるため、攻撃されそうになったらすぐにその場を離れてください。
万が一蜂に刺されてしまった時は、傷口を強く絞りながら水でよく洗い冷やします。抗ヒスタミン軟膏やステロイド軟膏があれば、塗っておくとよいでしょう。抗ヒスタミン薬、消毒液、冷却シート、包帯類が入ったキットを用意しておくと安心です。
ただしこれらはあくまでも応急処置です。できるだけ早く医師の診断を受けてくださいね。
自己駆除と専門業者のメリット・デメリット

蜂の巣の駆除を自分で行うか業者に依頼するか、どちらがいいのか悩む方もいるでしょう。それぞれメリットとデメリットは以下のとおりです。
自己駆除 | 専門業者 | |
メリット | ・費用を抑えられる・予約や日程調整の手間がない・すぐにできる | ・けがの心配がない・完全に駆除できる・時間と労力がかからない・対策やその他悩みを相談できる |
デメリット | ・けがをする危険性がある・駆除しきれない可能性がある・事前準備の手間がかかる・労力がかかる | ・費用がかかる・日程を調整する必要がある |
蜂は生き物なので、どのような展開になるか予測できないのが問題点です。作業中にハシゴから落下したり蜂に刺されたりするなど、ケガのリスクは必ず伴います。
また自己駆除のために道具をそろえても、完全に駆除できずに結局業者に依頼することも…。安く済ませるはずがかえって費用が高くなってしまうこともあるので、最初からプロに任せてしまうのも一つの手です。
特に、大きな巣や危険性の高いスズメバチの場合は、専門業者への依頼を強くおすすめします。経験豊富な専門家が適切な手法で駆除を行い、再発防止までしっかりとサポートしてくれますよ。
専門業者による駆除
蜂の巣の駆除を専門業者に頼む場合に役立つ、以下のポイントを紹介します。
- 業者の選び方
- 駆除の流れ
- 費用の目安
業者による駆除で後悔しないよう、参考にしてくださいね。
業者選びのポイント

蜂の巣駆除の業者を選ぶポイントは、以下のとおりです。
- 蜂の駆除実績が豊富
- 口コミ、評判がいい
- 見積もりが無料
- アフターフォローが充実
必ず確認しておきたいのが、実績と口コミです。蜂の巣駆除に限らず、さまざまな害虫駆除を行っている場合は、駆除に対する知識や経験が高い傾向にあります。
気になる点があれば、ホームページや電話などで問い合わせてみるとよいでしょう。
一般的な駆除の流れ
専門業者の蜂の巣駆除の流れは、以下のとおりです。
- 現地調査
・場所や大きさなどの確認
・即時対応が可能かどうかの確認
- 作業の準備※そのまま作業ができるようであれば開始
・作業場の確保、調整
・巣の状況に合わせた準備
- 作業の準備※そのまま作業ができるようであれば開始
・作業場の確保、調整
・巣の状況に合わせた準備
- 作業
・巣の周り、内部にスプレーを噴射
・巣をそぎ落とし、袋に入れる
・蜂が飛び回るので適宜スプレーを撃退


- 状況確認や後片付けなど
・完全に駆除で来たかどうかの確認
・後片付け
・戻り蜂への対策や予防などの説明




蜂は巣から出ても元の巣の位置に戻れる「帰巣本能」を持っています。すべて駆除したつもりでも、以下のような場合には蜂を逃していた可能性があります。
- 餌を取りに巣の外に出ていた
- 駆除スプレーが掛からず逃げられた
- 巣の引っ越し中で、新しい巣に移動していた
戻り蜂は、巣が無くなったことで興奮していることも。大きな声や動きが蜂を刺激して刺されてしまうこともあるので、見つけた際は静かにその場を離れましょう。
費用の目安と料金体系
蜂の巣駆除の費用の目安は以下のとおりです。
- スズメバチ:15,000円~50,000円
- ミツバチ:20,000円~50,000円
- アシナガバチ:5,000円~20,000円
基本的には蜂の種類によって基本料金が定められ、巣の大きさや場所などによって追加料金がかかる仕組みです。他にも、出張料や駆除の時期などの追加料金がかかることもあります。
無料で見積もりができるケースがほとんどなので、気になる方は専門業者に問い合わせてみてくださいね。
蜂の巣駆除後の対策

蜂の巣を駆除後は、再発防止の対策をしておくと安心です。
- 定期的な見回り
- 軒下や壁の隙間の点検
- 防虫ネットの設置
- 餌となる生ゴミの適切な管理
- 屋外照明の見直し(虫が寄りにくいLEDに交換するなど)
蜂が好む場所や条件を理解し、巣を作られにくい環境づくりを心がけましょう。
自治体に補助制度があるケースも

実は自治体によっては、蜂の巣駆除費用の補助制度を設けています。
申請には、役所指定の申請書のほか、領収書や作業完了証明書、現場写真などが必要なケースが多いです。
自治体によって制度の有無や条件が異なるため、一度お住まいの自治体の窓口に問い合わせてみるとよいでしょう。
安全な蜂の駆除は専門業者に依頼するのがおすすめ
蜂の巣駆除は、正しい知識と経験があれば自分でも対応できます。
ただし、作業中の転落や蜂に刺されるなど、重大な事故の危険は避けられません。特にスズメバチなど危険な蜂の場合は、専門家に頼むことをおすすめします。業者を選ぶときは、実績や評判を確認し、基本料金や追加料金などの見積もりの内容をよく確認してくださいね。
なお、小田急くらしサポートでは、蜂をはじめさまざまな害虫駆除を行っています。無料相談を受け付けているので、蜂の巣駆除を検討している方はお気軽にお問い合わせください。