湿気の多いお風呂は、こまめに掃除や換気などをしないと、カビや水垢が発生しやすくなります。定期的に掃除してカビや水垢を防ぎたいところですが、こまめに掃除をしても汚れが目立つなどのお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、お風呂のカビや水垢などの落とし方や、基本のお風呂掃除のやり方を徹底解説します。お風呂掃除のやり方を見直したいという方も、お風呂掃除に初めてチャレンジするという方も、ぜひチェックしてくださいね。
お風呂掃除に必要な掃除道具・洗剤
まず、お風呂掃除にはどのような道具や洗剤が必要なのでしょうか?
お風呂掃除に必要な道具とは?
・ゴム手袋
・スポンジ
・細かいブラシ(歯ブラシ)
・床ブラシ
・塩素系漂白剤
・お風呂用中性洗剤
・重曹
・クエン酸
手荒れなどを防ぐため、ゴム手袋は必須です。そして、こすり洗い用のスポンジやブラシと、洗剤・重曹などを揃えましょう。
お風呂掃除用の洗剤の種類と選び方
お風呂掃除で使用する洗剤は、塩素系漂白剤重曹・お風呂用中性洗剤・重曹・クエン酸です。それぞれの特徴と選び方についてご紹介します。
・日常的な掃除には「重曹+クエン酸」
日常的なお掃除には、重曹とクエン酸がおすすめです。重曹にクエン酸を混ぜることで発泡するため、その泡を利用して洗浄していきます。漂白剤などと比べると洗浄力は弱いですが、まずはこの組み合わせで掃除することをおすすめします。
・基本の掃除には「お風呂用中性洗剤」
比較的軽い汚れであれば、中性洗剤で落とすことができます。基本の掃除には、お風呂用中性洗剤を利用しましょう。
・ガンコな汚れには「塩素系漂白剤」
お風呂用中性洗剤では落ちないようなガンコなカビ汚れには塩素系漂白剤を利用しましょう。刺激が強い洗剤のため、取り扱いはもちろん、使用頻度にも注意してください。
また、塩素系漂白剤は、クエン酸など酸性の洗剤と一緒に使うと有毒なガスが発生します。同時に使用しないように注意が必要です。
お風呂掃除のやり方
掃除箇所
お風呂の中で掃除が必要な箇所は下記の通りです。掃除し忘れている箇所がないかどうかチェックしてみてください。
・浴槽
・床
・天井
・壁面
・窓
・蛇口
・シャワー
・照明
・扉
・鏡
・換気扇
・排水口
・エプロン
基本的な流れ
お風呂掃除の基本的な流れをご紹介します。
【お風呂掃除の基本的な流れ】
1.シャワーで軽く浴室全体をぬらします
2.まずは天井・換気扇から掃除していきます
3.次に壁・窓を掃除します
4.浴槽・エプロンを掃除していきます
※エプロンとは、浴槽の外側にあるカバーのことです。下を両手で持ち、上に持ち上げながら手前に引き出すと外れるので、中を掃除していきます。
※お風呂のタイプによっては、エプロンがない場合があります
5.鏡・シャワーヘッド・蛇口を掃除します
6.床を掃除していきます
7.最後に排水口を掃除すれば完了です
天井や壁の掃除を後回しにしてしまうと、掃除中に落ちてきた汚れで床や浴槽が汚れてしまうことも。お風呂掃除をする際は、上から下の順番で進めていきましょう。
基本は、お風呂用中性洗剤とスポンジを使って掃除します。落ちにくい部分や細かい部分にはブラシを使うようにしましょう。ガンコな汚れには、塩素系漂白剤を利用して掃除していきます。
理想的な頻度
理想の掃除頻度は、掃除箇所によって異なります。浴槽であれば、毎日掃除するのが理想です。排水口・床・壁・鏡は、週に1回は掃除するのが望ましいでしょう。ただし、排水口にたまった髪の毛などは毎日取り除くとつまりにくくなるので簡単なお手入れはしたほうが良いかもしれません。
シャワーヘッド・天井・換気扇は月に一度、エプロンの掃除は大掛かりなので年に一度が適しています。
なかなか落ちないガンコなカビ・水垢はどうする?
こまめにお掃除をしているつもりでも、なかなか落ちないカビや水垢などの汚れが発生してしまうこともあるかもしれません。こんなときはどうすれば良いのでしょうか?
カビはどう落とす?
カビにはさまざまな種類があります。お風呂で発生しやすいカビは、赤カビと黒カビです。この2つの特徴や落とし方をご紹介します。
赤カビ
床やシャンプーボトルに付着しているぬめりの原因は赤カビです。酵母菌であるロドトルラと呼ばれる菌が原因で、石鹸のカスなどを餌にして繁殖していきます。
赤カビは、中性洗剤を利用してスポンジでこすれば、簡単に落とすことができます。
黒カビ
お風呂の壁や床、天井に生えてくる黒カビは、湿気を好むクラドスポリウムというカビが原因です。黒カビは、根を張って素材の奥まで入り込むため、塩素系漂白剤を使用して根元から取り除くようにしましょう。
塩素系漂白剤は刺激が強いため、天井に利用する場合は、直接吹きかけると大変危険です。天井を掃除する場合は、ペーパーモップに塩素系漂白剤を吹きかけて、拭いていきましょう。しばらく放置したら、シャワーで落としていきます。このときも、目などに入らないよう注意してください。
ガンコな汚れやエプロンのように洗いにくい場所は、掃除をするだけでも大変です。自力で落とすのが難しいと思った場合は、お掃除のプロに浴室クリーニングを依頼することも検討してみましょう。
水垢はどう落とす?
鏡や蛇口などに見られる、白いウロコ状の汚れは水垢です。これは、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどが原因です。カルシウムやマグネシウムはアルカリ性なので、その反対の酸性のものを利用することで中和されて、汚れが落ちていきます。
水垢は、酸性であるクエン酸を利用して掃除すると簡単に落とすことが可能です。
クエン酸は、水で溶かしてからスプレーボトルに入れて、水垢汚れに吹きかけます。数分放置したら、ブラシやキッチンペーパー、スポンジなどでこすり、水で洗い流すだけです。
シャワーヘッドの場合、洗面器にクエン酸と水を入れて、そこに1時間浸けておきましょう。時間が経ったら、ブラシなどを使って汚れを落とせば完了です。
まとめ
今回は、お風呂掃除のやり方について徹底解説しました。
ほぼ毎日利用するお風呂ですから、常に清潔な状態にしておきたいですよね。ガンコな黒カビなどの汚れが蓄積すると簡単な掃除では落ちにくくなってしまうため、お風呂の浴槽や床、壁などは定期的に掃除することをおすすめします。
毎日お風呂掃除をするのは難しい場合には、家族との当番制にしたりたまに家事代行サービスを頼んだりしてみてはいかがでしょうか。それでもカビや水垢が発生してしまって困っている場合には、ハウスクリーニングを依頼してプロの手でピカピカにしてもらうのもおすすめです。
「全部自分でやらなくちゃ!」と背負い込まず、いろいろな手を借りながら無理のない暮らしを続けていきましょう。
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