コンロは、料理をするだけで油ハネやこげつき、液ダレなどさまざまな汚れが発生します。
1日に発生する汚れはわずかでも、そのわずかな汚れを放置すると、なかなかきれいにできません。今回は、身近なグッズでやっかいな汚れを落とすプロの技についてご紹介します。
ガスコンロの掃除は毎日するべき?
ガスコンロは、料理をすると必ず汚れるといっても過言ではありません。
こぼれた調味料や油汚れは、固まったり樹脂化すると除去するのに力がいるため、できれば毎日調理後にコンロを拭いておくことをオススメします。
ガスコンロが冷えたあと、水拭きをしておくだけでその日についた汚れは落とすことができます。
コンロ汚れを落とす毎日の楽なお手入れ方法
日々の水拭きにプラスして、週に1度は重曹を溶いた水をスプレーして、少し時間をおいてから拭き取ってみましょう。水拭きだけでは落としきれなかった汚れが浮き上がって、ピカピカになります。
また、コンロ周りに油ハネ防止シートを貼ったり、換気扇を回して煙や水蒸気をきちんと排出しておくことも、ガスコンロをきれいに保つ上で重要です。
プロが教えるコンロの分解掃除
とはいえ、日々の簡単なお手入れだけでは目に見えない汚れや焦げ付きが蓄積していくため、充分とはいえません。
月に一度はガスコンロや魚焼きグリルを分解し、徹底的に掃除すると安心です。
ガスコンロは、五徳、バーナー、天板、排気カバーに分解することができます。それぞれの掃除方法について、順番にみてみましょう。
コンロの部位1. 五徳は重曹のお湯に1時間つけおき
鍋やフライパンを載せていると分かりづらいかもしれませんが、五徳を取り外すと油汚れや焦げがこびりついていることがあります。
簡単に落ちそうであれば、重曹を溶いたぬるま湯をスプレーし、雑巾で磨くだけでOK。ですが、何層にも汚れが蓄積している場合は、重曹水に1時間ほど漬け込む必要があります。
五徳を浸け込めるサイズの容器に50~60度くらいのやや熱めのお湯を用意し、重曹を溶いたものを準備しましょう。つけおき後は、古い歯ブラシや小さめのブラシで汚れている部分をこすります。
それでも落ちない焦げは、重曹につけた状態で10分程度煮沸して、冷めてからブラシで磨きましょう。グツグツ煮立てることで焦げが浮きやすくなります。いずれも、濡れたままコンロに戻すとガスの不完全燃焼を招くため、乾拭きしてしっかり乾かしてからセットするようにしてください。
コンロの部位2. バーナー
バーナーは、油が炭化した状態でこびりつきやすく、不完全燃焼やガスの目詰まりといった現象を引き起こします。バーナーの汚れは単に「きたない」ということだけでなく、調理中の事故にもつながりかねません。しっかりときれいにしましょう。
バーナーは、
・食器用中性洗剤
・竹串
・ガスブラシ
などを使ってきれいにしていきます。
全体を中性洗剤で洗った後に竹串を使い、細かい箇所につまった焦げや食品汚れを落としていきます。竹串を使うのが心配な時は、ガス掃除専用のお手入れグッズとして販売されているガスブラシを使いましょう。
バーナーも完全に冷めている状態で扱い、乾いたことを確認してからガスコンロに戻すようにしてください。また、バーナーのタイプによっては温度調節センサーがついていることもあるので、掃除の際は力を入れすぎず、また乱暴に扱わないようにします。心配な時は家事代行に依頼してきれいにしてもらいましょう。
取り外し可能なバーナーキャップは、五徳と同じように重曹水を使って油汚れや焦げを除去できます。
コンロの部位3. 天板
天板は、取り外し可能なタイプとそうでないタイプがあります。
取り外し可能な天板は、外してシンクに置いた上でつけおき洗いするのが理想的ですが、サイズによってはシンクに入りきらないこともあるでしょう。その場合は無理に取り外す必要はありません。
どちらの場合も、中性洗剤か重曹を溶いたぬるま湯で掃除をします。
・中性洗剤(重曹水でも可)
・キッチンペーパー
・ラップ
この3つを用意しましょう。天板に洗剤か重曹水をまんべんなく伸ばして、その上からキッチンペーパーとラップをして汚れが浮きやすくします。
ホーローやステンレスの天板であれば、クレンザーでゴシゴシこすってきれいにする方法もありますが、フッ素コート、アルミ、ガラスでできた天板には使えません。
現在主流のガラス天板などは、汚れが浮いてくるまで充分につけおきし、それからラップ類をはがして汚れをこすりとります。
天板も、五徳やバーナーと同様濡れていると危険です。また水が残っていると水垢や石鹸カスが新たな汚れとなってしまうので、最後によく乾拭きをするようにしてください。
コンロの部位4. 排気カバー
排気カバーは、コンロに比べて日々の掃除がおろそかになりやすく、焦げがたまりやすい箇所です。汚れがたまるとコンロや魚焼きグリルの煙や臭いが排出されにくくなり、火事にもつながりかねません。なるべくなら週1回ペースで掃除できるように心がけましょう。
用意するものは、次の道具です。
・中性洗剤
・スポンジ
・割り箸
・ウェットシート
排気カバーは油が手につきやすいパーツ。軍手をはめておくと掃除しやすくなります。また、カバーを外す前にガスの元栓がしまっていることをきちんと確認しましょう。
排気カバーは取り外してから洗剤で洗います。スポンジでこすっても落ちない場合は、中性洗剤を水で薄めてつけおきしてから洗いましょう。
排気カバーを外した後は、排気口を掃除します。ウェットシートを割り箸に巻きつけ、輪ゴムで止めるなどして掃除棒を作り内部の焦げをこすりとると便利です。
排気カバーは、乾拭き後しっかり乾かしてから戻します。
プロが教える魚焼きグリルの分解掃除
魚焼きグリルは、汚れだけでなく匂いもしっかりと除去したいもの。
分解できるものはすべて取り外し、重曹を使って洗いましょう。
ぬるま湯に重曹を多めに溶いて濃い重曹水を作り、パーツを分解したグリルを20~30分つけおきます。
充分に汚れが浮いてきたら、中性洗剤をスポンジにたっぷりつけて焦げや樹脂化した油を落としましょう。細いところは、重曹水をスプレーしたり、綿棒を使ったりしてきれいにします。
つけおきと乾燥、時間のかかるコンロと魚焼きグリルの掃除は家事代行におまかせ!
ガスコンロや魚焼きグリルを徹底的にきれいにするためには「つけおき」が不可欠です。
五徳の汚れがひどい場合は、つけおきと煮沸を併せて使う必要も。焦げが層になっていると、重なり合っている分だけ手間がかかります。
きれいになってからも、乾拭き、乾燥と気が抜けません。コンロが水に濡れていると、ガスが不完全燃焼を起こし、火事や一酸化炭素中毒の危険も。完全に乾かすまでが「仕事」です。
そこまでしている時間がない、体力的に自信がない、そんな時は家事代行にコンロ掃除を依頼しましょう。
丁寧でスピーディなプロの手にかかれば、コンロとグリルはたちまちピカピカになります。
まとめ
日々の汚れがつもりつもるとやっかいなコンロ。汚れは故障の原因にもなりうるので、気をつけたいところです。徹底的な掃除や時間のかかるつけおき洗いは、家事のプロである家事代行スタッフにお任せしてキレイなキッチンと手に入れてみませんか?
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